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フィリピン、ドゥテルテ大統領、独立国家としての強い意志を語る

フィリピンは今でこそ独立国家を保っていますが、フィリピンの歴史を見ると苦難の連続であることがわかります。今回はそういう歴史を背景に持つフィリピンとロドリゴ・ドゥテルテ大統領(73才)について記事にしたいと思います。




フィリピンの歴史を簡単に説明します。古くは水田農耕文化を持った古マレー人がフィリピンに多く住んでいました。14世紀ごろからフィリピンはイスラム教国に侵略されます。1521年からはスペインの攻撃を受けはじめ、1570年にはフィリピン全土が侵略されスペインの植民地となったわけです。


1898年になるとアメリカが手を差し伸べ、フィリピンに独立の支援を約束します。それを機にフィリピンの革命家たちは軍を組織してフィリピンに駐留しているスペイン軍と戦い勝利しました。全てはアメリカの支援があったからこそ独立を果たすことが出来たのです。


しかし、フィリピンはアメリカに見事に裏切られました。なんとスペインが2千万ドルを支払うことでアメリカがフィリピンを譲り渡すことを約束。これに怒ったフィリピン側はアメリカと戦争を決意します。あの有名なマッカーサーの父、アーサー・マッカーサーが初代総督として就任、フィリピン軍を次々に撃破しました。フィリピン諸島を完全にアメリカの支配下に置いたのでした。


その後1934年にアメリカは方針を転換、フィリピンに独立を認めました。そして、太平洋戦争になり、1942年に日本軍はマニラを制圧、日本の支配下になりました。


1945年には、日本が太平洋戦争で敗戦。日本軍がフィリピンから撤退しました。あの有名なマッカーサーの名言、I shall return「私は必ず帰ってくる。」その言葉通りフィリピンは日本から解放されましたが再びアメリカの支配下に置かれました。


私はこの「I shall return」はカッコイイとばかり思っていました。フィリピンを助けたという話だったのですが、歴史を知るとマッカーサーの親父が無理やりフィリピンを侵略したくせに、何言ってんのって感じですね。(こちらの記事を参考にしました。↓)



写真はフィリピン、セブ島のビーチです。


そして太平洋戦争終戦から47年後、フィリピン側の意思によって1992年に駐留していた米軍はフィリピンから完全に撤退しました。この米軍基地は非常に大規模なものだったそうです。


「米軍がフィリピンに駐留していた頃、主要拠点となっていたのはクラーク空軍基地とスービック海軍基地で、どちらも非常に大規模なものだった。クラーク基地は現在、一部がフィリピン空軍の基地として使用されている。スービック基地は、インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ紙(INYT)によれば、シンガポールとだいたい同じ広さだったという。後者は20世紀中の米軍の戦闘のほぼ全てに関わっていたという。米軍撤退後には経済特別区とされた。」https://newsphere.jp/world-report/20151018-1/



米軍が撤退した後はどうなったのでしょうか?確かに1994年フィリピンが実効支配していた南沙(スプラトリー)諸島のミスチーフ礁に中国が構造物を建造し、実効支配するに至ったのです。その後スカボロー礁でフィリピンと中国の艦船が海上でにらみ合う状況が2ヶ月以上続いた結果、スカボロー礁は中国に奪われ、今は中国が実効支配しています。



米軍が出て行ったら中国がやって来るという事実は事実ですが、しかしフィリピンは現在、堂々と毅然とした態度を表しています。


そういった状況の中、フィリピンのドゥテルテ大統領は独立国家としての強い意志を語ります。「フィリピンは独立国家です。植民地ではない。再び米軍には入ってきてほしくない。私はアメリカのCIAに暗殺されてもかまわない、連中は本当にやりますよ」そしてトランプ大統領についても語ります。「私はトランプ大統領をリスペクトする、それで十分です。彼は友人です。」下のインタビュー動画を是非ともご覧ください。(日本のテレビでは放映できない内容です。)




ドゥテルテ大統領「フィリピンは独立国家です。植民地ではない。」 RT インタビュー 日本語字幕、字幕ONでご覧ください。約14分です。



このインタビューの中でパナマのことが出てきます。気になる話です。何のためにパナマの国家元首を米軍が無理やりパナマに進軍して逮捕し、アメリカの牢屋に入れたのか?


フィリピンに駐留していた米軍が立ち去った後にドゥテルテ大統領は麻薬撲滅のために尽力を尽くします。しかしパナマは国家元首が逮捕され政権が転覆してから麻薬については逆になりました。いずれ記事にしたいと思います。







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